昨日はYMCA広島のホールにて「子どもたちの未来を考える
~震災・原発そして復興」のシンポジウムが行われました。
私は受付を手伝って、それから幕間で笛の演奏をしてまいりました。
福島大学の西崎先生は中通地区にお住まい。今回の原発事故による
子どもたちへの生活のリスクなどをお話くださりました。受付をしていたので
全部ちゃんと聞けなかったのですが、とにかく今の福島では放射能のことに
ついて心配事を話すこともなかなか出来ない現状の様子でした。
家族間での問題も深く、避難したくても出来ない人も多くいらっしゃるようです。
現地での支援をしている人への支援が必要だということもおっしゃっていました。
医師で元広島大学放射線医科学研究所所長を勤めていらした鎌田先生の
お話では、現地での「水」に関してはそう問題はない、「外遊び」については
除染作業済みであれば大丈夫、「食べ物」は種類によっての注意が必要。
きのこ類は産地に注意、中型大型の魚(骨)、海底のウニやイカには要注意。
また、ビタミン類(A,C,E)やミネラルを取り込むことは活性酸素を除去する
効果が期待できるので、取り入れることをオススメ。などなど、とにかく
普段の生活から病気の芽を摘んでおくこと、規則正しい生活、バランスの
よい食事、健康診断を定期的に受けることもおっしゃっていました。
そして何より衝撃的だったのが、現地から広島に来ているお母さんたちの
お話でした。やっぱりお母さんは子どもたちのことを一番に考えて行動を
取りたいわけですが、それ実行しようとすると家族との問題が出てきて
相当苦しい思いをされていました。これまでの当たり前の生活が一瞬で
消え去り、苦痛の日々。その中で放射能のことを気にしながらの生活。
実際、子どもたちは小学校の通学で夏だというのに長袖長ズボン、
手袋にマスクに帽子、といった格好だそうです。
教室も窓を閉め切っている上にクーラーも何もない。
正直、想像しただけで頭がくらくらします。お気持ち察します、なんて
決して言えないくらい、想像する何倍も大変な思いをして過ごされて
いるのだと思います。勇気を持って、この広島の地に来てお話をし、
その現状をお伝えくださったお母さんたちに感謝です。
知らないでいるよりも、こうして知ること、考えること、心を寄り添わすこと。
何も出来ない自分ですが、せめて出来る大切なことかと思います。
みなさんも、ぜひ周りの人とお話してみてくださいね。